鰯の頭も信心から、というスタンスで、色々な物事から人生や仕事に活かせるヒントを得る、そしてそれを説明してみる、というテーマで本ブログを始めてみたのですが、今回は再び映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』から、これはと思うアドバイスを紹介します。
事を成すのに必要なたった一つの秘訣とは何か、というお話です。

Persistence(最後までやり抜く粘り強さ)がレイ・クロックをして世界一のファストフードフランチャイズチェーンを実現させた。

繰り返しになりますが、『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』は世界最大のハンバーガーチェーン、マクドナルドの”創業者”レイ・クロックの自伝的映画です。なので、ところどころフィクションは入っていたとしても大まかには実話に基づいている、ということになります。

そのレイ・クロックが大物実業家として講演に臨むシーンがあるのですが、そのときに、彼は大成功の秘訣は、と前置きした後で、これ以上ないほどのドヤ顔で笑、こう言うのです。「それは覚悟だ」と。

実はトレイラーでは根気と訳されていたこの言葉は、正確には英語で"Persistence" 、です。

根気とも覚悟とも訳せるし、直訳すれば永続性とも言える。粘り強さ、固執とも訳せるでしょう。
実際、オンライン英和辞典サービスのWeblioでは例文として、

Great persistence is necessary for success. |成功するにはかなりの粘り強さが必要だ

という一文が載せられていました。

そうですね、最後までやり抜くこと、やり遂げること、目的を達するまで諦めないしつこさ、粘り強さ、というのが本意であると思います。

世の中では、もう少し頑張れば成功したかもしれないのに、というところで諦めてしまって、あとから後悔している人が無数にいるはずです。もちろんキリのいいところで撤退したからこそ生き延びた、という人もいるでしょうから、それ自体が悪いわけではない。ただ、最後までやり遂げた人でなければ成功を手にすることはできない、というのは真実だと思います。

(そこそこの成功では満足せずに)大成功を求めていたレイ・クロックが初めてマクドナルドハンバーガーに出会ったのは、彼が52歳のときです。普通なら”そこそこの成功”で満足して無理矢理にも自分を納得させて勝負を下りている年齢ですが、彼は最後まで大成功を追い続けた。その結果見事にたどり着いたわけです。
途中でやめても誰も文句を言わなかったし、食う金に困ることもなかったのに、レイ・クロックが最後までリスクをとって勝負にこだわり続けたのは、たしかに彼がしつこい粘り強い性格だったからでしょう笑。

グリットとの違いとは

起業家にとって、大事な資質というか戦略はいくつかありますが、その中でもかなり有名であり、よく引用されるのが、ピボットとグリットです。
ピボット(Pivot)とは、本来「回転軸」を意味する英語ですが、転じて企業経営における「方向転換」や「路線変更」を表します。例えばSNS企業であったmixiやGREEがモバイルゲーム会社に転じて成功したように、ピボットはスタートアップにとっての有効な戦略として語られることが多いものです。

しかし、起業することは人生の一大事であり(失敗すれば一文無しになることだってあるわけですから)、そんな簡単にやろうとしていたことをやめて他のことに手をつけたりできない気分だってあるわけです。石の上にも三年で、頑張り続けないとダメでしょ、諦めが肝心とは言えども、そればっかりじゃね、と思うわけです。
そんなときに使われる言葉がグリット(Grit)です。グリットとは直訳すると”機械などに入って故障の原因になる砂”であり、ガリガリという擬音からその言葉が生まれたものだと思います。砂つぶのような小さな存在でも機械を破壊できるようことから、歯を食いしばって頑張り抜く気概のような意味を持つようになっています。それがグリット です。

僕は以前、ある起業家向け集会で講演し、以下のように話したことがあります。

グリットがあってこそピボットが活きる。
ピボットだけではなく、グリットにも意識を向けなければいけない。ピボットとは軸を変えることだが、グリットはその逆で、諦めずに試行錯誤しながら、現状の中でもがき続けることだ。仮にピボットしても、グリットしている間に経験したものは、チームにとって大きな財産や知恵となる。グリットという踏ん張りの中で、様々な努力をした結果ピボットするからこそ、ピボットの際の大きな力を生み出すことができるのだ。

ピボットとグリット は別の文脈で語られることが多いですが、僕にとっては車輪と車軸のようなもので、会社経営や夢を追う者にはどちらも必要な資質であると考えています。

ただ、一般的にピボットは「適度に見切りをつけて華麗に戦略を変える柔軟性」だしグリット は「頑なに戦い抜いてやり抜く頑固さ」です。つまり相反する資質に見えるのです。

そこで僕は、ピボットとグリット を支えるベースとしてのパーシスタンスを提案したいと思います。

画像: 成功するまで頑張り抜く粘り強さをベースにして、グリット とピボットを柔軟に使い分ける

成功するまで頑張り抜く粘り強さをベースにして、グリット とピボットを柔軟に使い分ける

つまり成功を金銭的な大きさや、IPOといった具体的な目標とすれば、そこにたどり着くための方法論そのものはさほど問題ではない、変える必要があれば変える勇気を持つ(ピボット)、ただし可能性があるうちは諦めずに奮闘する(グリット )、ということです。

実際、レイ・クロックも、マクドナルドに出会うまでに紙コック販売やミルクシェーキ販売など、さまざまな事業に手を出しています。都度ピボットして、別の事業に手を出してきた。そして最大の可能性を持つ事業としてのマクドナルドハンバーガーに出会い、それを全米にフランチャイズさせるという難事をやり遂げた(グリット )。彼にそれを成し遂げさせたものこそ、パーシスタンス、というわけです。

どうでしょう?
パーシスタンスに支えられたグリット とピボット。この3つをうまくバランスさせることで成功を導ける気にはなりませんか?

え?意思はあるけど技術がないって?
そこはほら、リボルバーにお声がけくださいってことですよ笑。

一緒に成功を目指しましょうw

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