株式会社リボルバーでは営業電話は禁止です。それどころか、社員にはよほどの緊急時をのぞいて極力電話=通話をするな、と厳命しているのです。
その理由をご説明いたします。

最大の理由は・・・電話が嫌いだからw

正直言って、僕が電話が大嫌いだからです笑。しょうもない理由ですみません。
でも、自分が嫌いだから、お客様を電話で煩わせるなんてとてもとてもできない、ということなんです。

なぜ僕が電話が嫌いかといいますと、まず、電話という代物は、リアルタイムで同期型のコミュニケーションですね。同時に、かける側とかけられる側がいる、という構造です。

リアルタイムで同期型というのは、ある意味普通に会議室で同席してミーティングを行うに近いものです。フェイストゥフェイスのミーティングの場合、複数の人間(通話の場合、たいていは2人)が同じ場所で双方の時間を消費し合うことになります。これって結構時間を喰うわけで、だから通常は会議時間と場所について参加者があらかじめ納得しておく必要があります。平たくいうと、直に会うミーティングを行うには、普通はあらかじめ約束を取り交す、つまりアポイントをとってから行います。
ちょっと近くにきたから、とふらりと立ち寄られるのはよほどの重要人物や緊密者でない限りは相当に迷惑だってことです。今やそのことは社会常識であって、ちゃんとした教育を学校なり会社なりから受けた人なら、不意打ちを食らわして相手のオフィスに押しかけるようなことはしませんよね。

なのに、電話の場合は、突然かけてくる。それって、上に書いたアポなし訪問に近い迷惑だと僕は思うのです。
まして、いきなり電話をかけて、相手が良い方でこちらの都合でかけた電話に対応いただいたとして、5分なり10分なり遣っていただいたとしたら、それはもはや追い剥ぎに近い時間泥棒だと僕は感じるのです。

電話には同期型コミュニケーションの良さはあるが、自分勝手に相手の時間を奪う行為でもある。メールやメッセンジャーのような非同期型コミュニケーションをベースにすべき!

もちろんEメールやメッセージングツールなどがない時代ならばそれも仕方ない(僕も昔は一種の電話魔でした)、それしかお客様やパートナーと繋がる方法がなかったのですから。でも、今では電話をかけずとも、もっとお互いに時間を浪費しないで済む、非同期型のコミュニケーション方法はいくらでもある。

メールならいつでも送れるけれど、相手は好きな時間にそれを読むことができるし、読んだ後の回答や対処を自分の好きなタイミングで行うことができます。SlackやLINE、Facebookメッセンジャーなどのメッセージングツール(あるいはチャットアプリ)は、メール以上に早いタイミングで意見を交換しあえるので、なんとなく同期型コミュニケーションと思うかもしれませんが、擬似的に同期型の体験をできるだけで実は非同期型のコミュニケーション手段です。

モバイルを仕事に活用することが当たり前、というより必須になった現代では、例えばトイレに座りながらメールやメッセージをじっくり読んで、思案したり返信したりしたっていい。歩きスマホや食事中などのながらスマホは感心しませんが、それでも自分の好きな隙間時間に”仕事”することが可能になります。

いやいや、こっちが電話をかけたからといって都合が悪ければ出なければいいじゃないか、という人もいますね、きっと。でもそれは、不意に誰かに訪問されて居留守を使わせることと一緒ですよ、居留守を使う方だってかなりバツが悪い、心理的な負担をかけることになるのです。

ならば先にメッセージングソフトで相手に連絡して、いまから電話ミーティングできるか聞けばいいじゃないか!って?はい、その通りです。前述のように電話で話すということはリアルタイムで互いの時間を消費することです。あらかじめ時間を決めて、互いに準備しておけばいいのです。
そうです、そのやり方なら、僕も場所に関係なくリアルタイムで相手と同じ時間を共有できる、電話という同期型コミュニケーションツールの良さを理解できます。

いきなり電話をかけてきて、今いいですか?と言われても、それはちょっとくらい話をするための時間は取れるかもしれないけれど、心の準備もないし、ビジネス上の話をするための用意もツールも何にもない場合がほとんどなわけでしょう?かける側の都合ばかりよくて、受ける側からすると不意打ちと同じ、と僕は思うのです。

リアルタイムで時間を共有し、同じ速度同じ量の時間(というリソース)を消費するというのは、面と向かって話し合うことに近い、いえ、もしかするとそれ以上に濃密な関係を作る力があるかもしれません。でもそれは、恋人同士なり家族なり親友なりの、プライベートな関係に収めておいたほうが僕は良いと思っています。ビジネスでは、やはりコミュニケーションは非同期型を中心にするべきと考えます。その意味では、会議自体を減らすことで生産性を高める、というのは当たっている、そう思います。

記録を残しづらい点でも電話は避けています。

というわけで、リボルバーでは営業電話をかける社員はいないし、固定電話も社員のデスクにはありません。かかってきたお電話を受けることはあっても、5分以上通話をすることは原則禁止です。あらかじめ設定された電話ミーティングならば、もちろん別ですが。

当社では原則として、テキストベースで記録を残すことを常に心がけています。記録、ログ、メモ・・・なんと呼んでもいいですが、とにかく文章(映像でもいいですが)でアーカイブし、共有することをビジネススタイルの基本と考えているのです。

言った言わないとかの諍いはそれで避けられますし、お客さまへの備忘録を我々が常に代行して残しておいて、共有差し上げることによって、お客さまに重宝に思っていただけるとも思うし、真摯なカルチャーを持っている会社だと思っていただけると考えるからです。

その意味でも電話での話し合いは、やや危険です。メールでもメッセージングアプリでも、基本的に情報は記録されているので、あとから参照できます。通常のミーティングでも電話ミーティングでも、終わった後には話した内容を簡単でいいからメモにして共有する。、それが大事だと思います。

そして、それを大事と思うからこそ、ならば原則的にコミュニケーションは記録が残り、相手の時間を浪費しないために非同期型のツールを使って行う、なるべく電話は避ける、というのが我々のスタイルとなっているのです。

みなさんのご意見は?

  • 賛成。電話(通話)は必要最低限にすべし。
  • 反対。電話をかけるほうが手っ取り早い。
  • 賛成。電話(通話)は必要最低限にすべし。
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  • 反対。電話をかけるほうが手っ取り早い。
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