当社はキャッシュフロー、ブランドフロー、テックフローの3つのフローを常に黒字にすることを経営目標としています。

キャッシュフローをはじめとする、3つのフローとは

リボルバーが重要視する3つのフロー。それは、

  1. Cash Flow(キャッシュフロー)
  2. Brand Flow(ブランドフロー)
  3. Tech Flow(テックフロー)

の3つです。この3つのフローをとにかくポジティブ(プラス)にしておけば経営は安定します。常に3つがポジティブにできれば、そしてその勢いが増していれば企業は成長軌道に乗った、と言っていいでしょう。

キャッシュフローとは、文字通り現金の流れです。企業活動や財務活動によって得た収入から、外部への支出を差し引いて、手元に残る資金の流れのことを刺し、それがプラス(黒字)ならキャッシュフローがポジティブまたは、マイナス(赤字)ならキャッシュフローがネガティブまたはマイナスといいます。

当たり前のことですがキャッシュフローをポジティブ=プラス(黒字)にすることで、経営は安定します。要は資金繰りのことと思えばいいでしょう。
少しでも経営に関心がある者ならキャッシュフローをポジティブにすることの重要性を理解していると思いますが(キャッシュフロー経営という用語さえあります)、黒字倒産(バランスシート上では黒字なのに、資金繰りが悪くて倒産してしまうこと)がまだみられることを考えると、当たり前のことこそ疎かにしていまう典型かもしれません。

そして、ここからは僕の造語ですが、当社では、さらにブランドフローとテックフローという二つのフローをキャッシュフローに加えて重要視しているのです。

ブランドフローとは、会社やサービスの評判を高め、引合を増やすことで効率的な営業を実現することです。

テックフローとは受託ではなく、開発したプロダクトが正しく売れてお金を生むことです。

キャッシュフロー、ブランドフロー、テックフローの3つのフローを全てポジティブ(黒字)にすることで、当社を正しく成長させることができる、と僕は考えているのです。

ブランドフローをポジティブにすれば営業はいらない?

ブランドフローがポジティブだと、営業がいらなくなります。

例えばオーストラリア発のB2Bベンチャーであるアトラシアンは「営業チームを一切持たない」そうです。良い製品を作り、その評判が口コミで広がっていけば自然と問い合わせが増える、と彼らはいうのです。

では、どうやって製品を売り込むのか――最も大きいのは「口コミ」だという。現場のエンジニアが製品を試し、良いと思えば、口コミで評判が広がっていく。そのために同社は、良い製品を作り続けることを最も大切にし、開発に最大限のリソースを投入。製品の改善を続ける。同時に、営業マンに問い合わせなくても製品に関するあらゆる情報が把握できるよう、Webを通じた情報公開を徹底してきた。「特に会社が小さいうちは、できるだけブランドをアピールし、導入事例を公開するなど情報をオープンすることが大事だ」

常に会社もしくは商品の評判が高く、口コミで広がっている状態。これこそがブランドフローがポジティブ、ということです。アトラシアンは、ブランドフローを早々に黒字にすることができたことで急成長を果たし、同時に営業チームを一切持たないという同社独特の文化を手に入れたのです。

僕はアトラシアンという企業を尊敬しており、彼らに倣いたいと思っています。ブランドフローという言葉を思いついたのはアトラシアンを知る以前のことですが、僕は同社をブランドフロー経営の体現者として常に敬愛しているのです。

実はアトラシアンの日本法人であるアトラシアン株式会社は当社のお客様でもあります。彼らから問い合わせをいただいたときは、アイドルに声をかけてもらえたようで実に光栄でした

テックフローをポジティブにすることは受託をしないこと

テックフローとは受託ではなく、開発したプロダクトが正しく売れてお金を生むことです、と書きました。

良いプロダクト(もしくはサービス)を作り、そのプロダクトが売れることで対価をいただく。SIerのように、あれやこれを作ってくれ、と依頼されてエンジニアや設備を使ってそれを実行すること、すなわち受託は、当社にとってはテックフローをネガティブ=マイナスにする行為です。

もちろんSIerや受託開発会社が悪いとはいいません。それはそれで重要かつ必要な事業であり機能です。しかし、テックフローがマイナスになると、常に多くの人的リソースや開発資源が必要になり、キャッシュフローを圧迫しかねないと僕は考えているのです。受託専門会社なら別にかまいませんが、自社開発によるプロダクトによって会社を成長させるつもりならば、受託は絶対に受けてはダメ。自分たちのプロダクトを開発する時間を削って受託することは命取りだと肝に銘じるべきです。(プロダクト開発を諦めて受託専門会社になるなら、それはそれでいいと思います!)

当社はdinoというコアプロダクトをもって自立する企業です。
dinoは、コンテンツマーケティングのハブとなる自社メディア(オウンドメディア)を構築するためのクラウドCMSやコンテンツ配信ネットワーク、ネイティブアドサーバーなどを一貫して提供するパブリッシングプラットフォームです。

コンテンツマーケティングという領域、もしくはマーテクという領域は実に多くの企業が参入しているので、日々切磋琢磨しないとなりません。dinoは非常に優れたプロダクトであると自負しますが、それは今日時点のこと。明日はわかりません。つまり、毎日少しずつでも改良し、より良いプロダクトとして磨き続ける必要があるのです。

そのためには受託なんてしている暇はありません!

逆にいうと、開発したプロダクトが良い評判を作って(ブランドフローを生み出して)、ちゃんと売れていけば(キャッシュフローを生み出せば)、受託をする必要はありません。この状態こそが、テックフローがポジティブな状態なのです。

この点でもアトラシアンはとても参考になります。彼らは企業コラボレーションウェアのJira Software に代表されるさまざまな法人向けアプリケーションを開発し、営業ではなく口コミで販売し、そして急成長を果たしています。B2Bベンチャーとしては理想的な状態を作り上げたと言えるでしょう。

リボルバーとしては、コンテンツマーケティングを志す多くの法人クライアント(潜在顧客を含む)に、リーズナブルな予算で最適な成果を上げていただけるためのプロダクトを作り続け、提供し続けていきたい。

そのためには我々自身も存続し、成長していかなければなりません。その強い意志と目標を支えるのが、キャッシュフロー、ブランドフロー、テックフローの3つのフローを重要視する経営目標なのです。

常にこの3つのフローをポジティブ(黒字、プラス)にしながら成長していくこと。
心して頑張ります。

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