“東京アラート”(笑)も解除され、いよいよ自粛ムードの緩和と、経済成長へのテコ入れをしなければ、という気運が日本全体に高まってきました。
物事にはタイミングというものがあり、何事も潮目を見て行動を起こすことが重要ですが、多くの企業にとって、社会全体がまだ不安定な状態ないまこそ、DX(デジタルトランスフォーメーション)を促進する絶好の機会です。動くなら一気呵成に、短期間でサッと既成事実を作ることが大事です。

火事場泥棒のススメ?

火事場泥棒というと、どさくさに紛れて悪事を働くこと(具体的には、火事で混乱した現場で窃盗を働く者のこと)です。転じて 人々が混乱している時に目ざとく利益を得る行為や、その人のことを意味します。

僕がオススメすると言っているのは、もちろん窃盗を働け、ということではないし、犯罪者になれとか、悪いことをしろ、と言っているわけではないことくらい、聡い読者の方ならお分かりでしょう(説明不要でしょう)、混乱が起きている時というのは、ゲームチェンジ(社会の従来の枠組みやルールが、新たなものに切り替わること)のときでもあります。このタイミングに合わせて、時流に乗って自分が望む変化を促進してチャンスを掴むことが大事だということを僕は言いたいのです。

大きな変化が起きている時に、それを見過ごすのではなく、今がチャンスだ!と行動を起こすことが大切であり、その意味で火事場泥棒のように機を見て敏であれと言っているわけです。

このチャンスに、DXという流行に乗ろう

機を見て敏になれたとしても、何をするか(良い例でないことはわかっていますが、本当の火事場泥棒ならば、そこいらじゅうに散らばっているであろうモノ全部を片っ端から盗むのではなく、本当に重要なモノ、金目のモノだけを盗んでいくでしょう)を瞬時に決めて、あれもコレもと欲張らず、優先順位をサッと決めて、サクッと行動することが大事です。
混乱状態は長くは続かないものであり、それはあくまで一瞬の好機なので、短時間に欲しいものを見定める目利きが重要になってくるのです。
また、前述のように、コレと決めたことを 徹底して、何年経っても揺り戻しがないように、完全に定着させることが重要です。徹底して、執念深くやり遂げなければ元に戻ってしまいます。悪い方向に戻らないように、念には念を入れることが大事です。

例えば、満員電車による通勤地獄(痛勤)は、感染防止の題目によってリモートワークや時差通勤推奨の機運を生み、出張や面談での会議はZoomなどのオンラインミーティングサービスの台頭を呼び込みましたが、これらが社会に完全に定着しなければ、数ヶ月や数年で揺り戻しがあるかもしれません。

その意味では、僕が(リボルバー が)オススメしたいのは、この機に社内や営業体制のDX(デジタルトランスフォーメーション)を一気に進めることです。
特に、広告・マーケティングについては、たいていの場合、最も大きな予算を投じて、かつ、社外への支払い=支出が必要となるものなので、時代に時計を合わせて デジタルマーケティングにこの機に完全にシフトできれば、無駄なコストを節約することにもつながります。
テレビや新聞、雑誌を毎日欠かさず見ている人が劇的に減り、いまやモバイルでさまざまなコンテンツを消費する時代です。一方で我々が自由にできる時間は 1日24時間のうちの数時間と決まっており、もうこれ以上伸びることはほぼありません。(睡眠をとらなくていいとか、排泄やシャワー時間も不要という未来が来るかもですが、それにしたって最大24時間/日という枠は変わりません)
つまり人間の可処分時間はこれ以上は伸びないのだから、その限られた時間の中で効率的に消費者にリーチして、興味を持ってもらえて、その熱量を維持もしくは増大してもらえるような試みをしていかねばならないわけです。

平常時だと、やっぱりテレビCMや新聞広告などのマスメディアへの広告は減らせないとか、今までお付き合いのある代理店やパートナーは使わざるを得ないとか、いろいろしがらみから逃れられないと思いますが、そんな差し障りに気を取られることなく 正しいこと・やりたいことをサッと進められる、いえ、進めるべき好機=ゲーム・チェンジもしくは火事場に 我々は今 いるのだと認識すべきでしょう。

逆に、この機を逃すと、再び世の中がなんとなく落ち着いてきて、新しいことに手をつける余裕というか余白がなくなってしまいます。

言い方は変ですが優れた火事場泥棒になることが、未知のウイルスによって震撼させられた我々が、その恐怖と絶望を 未来に繋がる幸運の渇望へと変える術であると思うのです。

画像: 広告・マーケティングのDX(デジタルトランスフォーメーション)を一気に進める好機

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。

ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。

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