ゲストは株式会社日立製作所システム&サービスビジネス統括本部コーポレートコミュニケーション本部 広報部 担当部長の佐藤 篤 氏。
dinoを用いて構築・運営されている 日立製作所の”経営者向けWebマガジン「Executive Foresight Online(略称 EFO)」”の編集・発行責任者として活動する佐藤さんに、なぜEFOを運営するのか、そしてEFOを通じて様々なコンテンツを配信し続ける目的とその試みについて語っていただきました。
EFOの編集方針とは
『経営層を中心としたビジネスパーソンに向けて、まだ知られていない有益でクオリティの高いビジネス情報を提供する』ことが基本、と佐藤さんは語ります。
コンテンツ制作にあたって
この基本に則って、EFOは、日立のICTビジネスにおける既存、新規問わず顧客の経営層や経営企画部門、マーケティング部門などを想定読者と考えたうえで、読者起点で関心の高いと思われる経営テーマに絞り良質なコンテンツを制作、配信しているとのこと。
佐藤さんによれば、EFOは「既存ユーザーのロイヤルティ向上は当然のことながら他社ユーザーとの新たなコミュニケーションをいかに図るかという視点を重視しています。企業における意思決定プロセスの上流におられる方々を想定読者としています。」
「デジタル社会の激しい競争や変化のスピードという荒波の中、経営という難しい舵取りを行うため、日々学び続けなければならない彼らエグゼクティブに向けて、いかにコンテンツのクオリティを担保していくかも重要な課題です」。
そのため、EFOでは(クオリティを担保していくために)原則として以下のような編集方針を設けているそうです。
- 公開するコンテンツは、インタビュー、または取材対象者本人の執筆の原稿に限る(出所不明の記事は掲載しない)
- コンテンツをトータルに管理する編集部の役割を最重視
=制作会社に丸投げしない - 鮮度を大切にする
- テーマ選定に関しては、企業経営にとっての普遍的なテーマと新しいテーマの2方向を常に検討する。
佐藤さんによれば、一つのテーマのコンテンツ制作にはだいたい2-3ヵ月はかけると言います。週に2コンテンツ以上公開しており、編集部を中心に 制作を5チーム並行して行っているとのことです。
「現在EFOは大手のビジネス情報を配信するメディアとは違うユニークなポジションの獲得をめざしています。取り上げるテーマや取材対象者の選定、切り口をはじめとした編集に力をいれています。ニュートラルな経営者向けWebマガジンとして他社ユーザーでもアクセスしやすいコミュニケーション環境を実現することを念頭に取り組んでいます。日立のICTビジネス認知向上をめざす目的のWebマガジンですが、日立発の情報を全体の2~3割程度に抑えた構成にしているのはこのためです。」と佐藤さん。
「今後も経営の舵をにぎるビジネスパーソンにとって”知らなかった”、”読みたい”、”読んで良かった”と思っていただけるようなコンテンツを企画制作してまいります。ご愛読賜りますよう、よろしくお願いします。」
(本記事は、2018年9月20日に開催された、株式会社リボルバー主催のワークショップ「Workshop Report Vol.20 2018.09.20」における、ゲスト講師 株式会社日立製作所 システム&サービスビジネス統括本部コーポレートコミュニケーション本部 広報部 担当部長の佐藤篤様のご講演内容に即して制作されたものです)