記事で何かを伝える場合、その内容を裏付ける根拠を「引用」することで信頼性を高めることができます。しかし、引用には法的なルールがあり、その要件を満たさないと著作権侵害になってしまうので注意が必要です。ニュースレターコラム第11回では、dinoエディター上で引用ブロックを設定する方法と、引用するにあたって注意すべき点をご紹介します。

dinoエディターでは、引用ブロックも簡単に作成可能

記事制作において、常に気をつけたいのが情報の正しさですよね。そんなときに活用したいのが「引用」です。引用は、情報の裏付けにもなるほか専門的な情報を正確に伝えることができます。また、適切に引用することで根拠のある記事になり、読者により深い理解を与えることができます。

ただし、むやみに引用してはいけません。著作権侵害にならないよう、注意しなければいけないのです。引用を正しく理解したうえで、利用することが大切です。

今回のニュースレターでは、dinoエディターで引用ブロックを設定する方法と、引用するにあたって注意すべき点をご紹介します。

1.記事制作画面上にある鉛筆アイコンをクリック

画像1: dinoエディターでは、引用ブロックも簡単に作成可能

2.表示された一覧から「引用ブロックアイコン」をクリック

画像2: dinoエディターでは、引用ブロックも簡単に作成可能

3.引用文と引用元を入力する

画像3: dinoエディターでは、引用ブロックも簡単に作成可能

シンプルで分かりやすいインターフェースのdinoなら、高度な知識は不要です。公開されるページそのままの記事編集画面で、画像や動画の埋め込みなども簡単。普通に記事を書くだけで検索エンジンに最適化されるので、SEO対策も手間いらず。誰でも本格的なコンテンツ運用ができます。

これで引用ブロックを設定できます。見た目上でもひと目で引用であることが分かるので、ぜひ活用してみてくださいね。

また、引用ブロックを設定すると、HTML上も引用を表す<blockquote>タグで記述されるため、Googleからも適切にインデックスされます。盗用であると誤認されるリスクを回避できるため、特別な理由がない限りは引用ブロックで引用するのがおすすめです。

ワンポイント:引用ブロック・装飾ボックス・背景色・箱囲みの違い

画像: 引用で信頼性UP! 注意点を押さえて正しく活用するには

引用ブロックと似たような見た目になる機能として「装飾ボックス」や「背景色」、「箱囲み」があります。引用ブロック以外のデザインで引用した方が読者の読みやすさにつながる場合などでは、活用できる場面があるものの、引用としてGoogleからインデックスされない点は注意が必要です。
※それぞれ装飾ボックスや箱囲みとしてはインデックスされます。

装飾ボックスについてはニュースレターコラム第4回、背景色・箱囲みについてはニュースレターコラム第7回をご覧ください。

引用するにあたって気をつけるべきこと

公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

引用について定めている著作権法第32条により、公表された著作物に限り引用することが可能です。あくまでも引用は、自身の著作物に必要不可欠である場合にみ適法とされるため、著作権侵害にならないように気をつけなければなりません。

ただ、著作物にあたらないものもあります。著作権法では著作物を「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文学、芸術、美術又は音楽の範囲に属するもの」と定義しています。例えば、本記事でも引用している法律は著作物に該当しないため、引用の条件を満たしていなくても利用することが可能です。そのほか、ありふれた表現やデータなども著作物にはあたりません。

また、文化庁が出している「引用における注意事項」として、下記があります。

(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)

自身の著作物が主体と示すためには、分量にも内容にも注意が必要です。引用の分量としては全体の1割程度、多くても2割までが一般的と言われています。引用はあくまでも自分の考えを説明したり証明したりするために利用すべきなので、主従関係が明確な内容にする必要があるのです。

そして、引用する場合は修正を加えずそのまま引用しなければなりません。修正する場合は権利者の許可が必要です。文末を変えたり、改行や句読点を加えたりもせずに引用するようにしてくださいね。

ちなみに、直接原典から引かずに、他の著作物に引用されたものをさらに引用する「孫引き」がありますが、特別な理由がない限り避けるべき引用です。正確性に欠けるだけでなく、違法であった場合に孫引きした側も違法と見なされてしまうため、原典を入手することが難しい場合などを除いて避けてください。

このように、引用には注意すべき点もありますが、正しく活用することで記事の信頼性を高めることができます。引用する際には、「必然性があるか・引用部分が分かるよう区別されているか・主従関係が明確か・引用元が明記されているか」を意識してみてくださいね。

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