【カバー画像について】チーターは地上最速の生き物ですが、いかんせん体力がありません。約20秒前後(距離にして400メートルくらい)しか全力疾走できないんです。だからこれは!と目をつけた獲物(インパラとかね)を全力で追っているときに、何頭か恐怖で足がもつれて倒れていたとしても、そっちには目もくれないんです。よそ見して失敗するより狙った相手にだけ全力で向かうんです。
チーターはある意味一途な動物?ってことです。我々もチーターを見習って、ここぞと思ったら脇見することなくとことんこだわって全力でいきましょう笑
オウンドメディアを作ろうかな、どうしようかな、と迷っている方へ。
数年前からオウンドメディアこそがインターネットマーケティングのハブになると、さまざまな著書やBlogなどで繰り返し訴えてきた僕ですが、正直なかなか認知が進まないことに苛立つ時期がありました。
しかし、最近ではコンテンツマーケティングの重要性や、その中でオウンドメディア が持つ大切な役割についてご理解いただくことが多くなってきた、と実感しています。
それでも、実際にはオウンドメディアがコストがかかる、という穿ったイメージや、KPIを作りづらいという誤解をお持ちの企業も多い気がします。
誤解1:ホームページとオウンドメディア 、一緒でしょ?(違います)
もちろん、いわゆるホームページ(企業サイト)とオウンドメディア は似て非なるものです。ホームページがカタログや書籍であるとすれば、オウンドメディアは新聞や雑誌であると言えるでしょう。そう、更新頻度がまるで違うのです。ホームページは、原則として一度作ったら、その表記やコンテンツの多くはしばらく変更しないですよね。でもオウンドメディア は、日々新しいコンテンツを配信し続ける、文字通りのメディアでなければならないのです。
静的なサイトであるホームページに対して、オウンドメディアは非常に動的なサイト、ということです。
一度作ったらあまり更新しない従前のWebサイトではなく、原則として毎日更新し、読者を楽しませる努力をしなければならない、そうでなければメディアとは言えません。最新情報を伝える高いニュース性もさることながら、楽しくてためになるコンテンツを配信することが重要です。
ホームページにだって頻繁に更新している記事があるって?プレスリリースとか?
まあそうですね。でも企業サイトに代表されるホームページが毎日新しいコンテンツを配信している、という認識は読者側にはなかなかありません。毎日、毎分でも更新していて、読者にとって有益なコンテンツが配信されている!というイメージを持たせることが大事なんです。
誤解2:オウンドメディア をつくるならデザインで差別化しなきゃ!?(それはもう古い!)
いやいや、オウンドメディア 運営で一番大事なことは、トップページのデザインに凝ることよりも、いいコンテンツを作ること、そしてそれを継続することですよ!
デザイン会社にトップページのレイアウトデザインを発注しちゃったり、スクラッチ(ゼロから設計)で制作しちゃったりして、要らないコストをかけちゃう企業が多いのですが、これはほんと無駄です。
現在のWebの特徴の1つとして特筆すべき点は、同一のWebサイトという置き場所にデータが常にとどまっているような静的な状態(これまでのWebサイト)から、無数のWebサイトをまたぐようにデータが流れていく動的な状態に変化していることです(分散型メディアのあり方がそれですね)。僕はこれを「ソーシャルストリーム」と呼びます。ストリームとは、細小粒度の情報群をリアルタイムに世界中に伝達する仕組みとその現象を指します。
そう、今のインターネットはストリームなんです。コンテンツはさまざまなところで読まれるし、そうでなければなりません。つまり、自分のサイトのトップページのデザインにお金をかけるより、一個でも多くのコンテンツを作りなさい、ってことなんです。
誤解3:スマホ用とPC用はデザインもコンテンツも分けなきゃ!?(ダメですよ)
作成されたコンテンツはデバイスを問わず、快適に読めるように自動成形し、100%全てのコンテンツを全デバイス上で配信する。それがレスポンシブWebデザインです。
PCとスマホでHTMLを分けたり、URLを分けることはナンセンス。もはや絶対やっちゃいけないことです。
これはGoogle自身が発表していることですが、MFI=モバイルファーストインデックスといって、Googleが検索結果を返すときに、PC向けページの内容を参照して検索順位を決定する現在のやりかたから、スマホ向けページの内容を元に検索順位を決定するやりかたに方針転換することがすでに決まってるんです。ということは、PCサイトの簡易版として、コンテンツを間引いてモバイルサイトを作成していたり、スマホサイトを用意していない場合、そのサイトの検索順位は大きく下落するということです。
逆にいうと、レスポンシブWebデザインで設計してさえあればなんの心配もいらない、ということになります。
レスポンシブデザインや動的な配信を行っているサイトで、主要なコンテンツやマークアップがモバイル版とデスクトップ版で同一である場合は、何も変更する必要はありません。
コンテンツマーケティングをやるなら、オウンドメディアを開始するならお早めに
前述のような誤解を解いていただいたうえで、オウンドメディアを作ってコンテンツマーケティングを始めるなら、できるだけ早い方がいいです。
最初から素晴らしいコンテンツを作るというのは難しいし、時間をかけて慣れて熟練していく必要がありますし、何よりある程度コンテンツの量が貯まらないとGoogleからのクローリング速度・タイミングも上がりません。頻繁にコンテンツが更新されて、たくさんコンテンツが溜まっていて、それらすべてがパーマリンク(時間がたっても絶対に変わらないURL)を持っていること。その結果、コンテンツ同士のリンク構造がどんどん成長すること。これらはどんなにアルゴリズムが変わろうと、やはり検索エンジンから重要視される、良いサイト良いメディアの必須条件です。
と、いうことは、やはりコンテンツマーケティングで成果を出すにはそれなりに時間が必要で、オウンドメディアを成長させる為の時間が要るっということになります。
であれば、どうせやるなら早く始めた方がいい、ということになるわけです。
ご検討の皆様、季節が変わる前にぜひ。決心したらすぐ始めましょう。
チーターのように脇目も振らず、速くスタートダッシュをすることをおすすめいたします。