PDCAに代わる?ビジネス戦略理論として脚光を浴びている、OODAループをご存じでしょうか。
Observe(観察し)、Orient(方向を決め)、Decide(決断し)、Act(行動する)の頭文字をとってOODA。このOODAを問題解決するまで何度でも繰り返し行うからOODAループと呼ばれます。
元々は空軍パイロットだったジョン・ボイド大佐が提唱した(彼自身がウーダループと発音した)理論で、いまや多くの企業のビジネスモデルに応用されているそうです。

その昔、あるサッカー選手が神様ジーコに対して、日本人プレイヤーに一番必要なことは?と尋ねたことがありました(出典がわからないので実話かどうかは確認できていません。とはいえ、いかにもありそうな話なので紹介します)。ジーコはちょっと考えてから、「それはトラッピングをもっと練習することだ」と回答したそうです。

トラップ(Trap)とは飛んできたボールを身体の一部(手を除く)で受け止めて、自分の意思でコントロールして次の動きを行いやすい位置にボールを移動させること。ファーストタッチ、ファーストコントロールとも言う。ただ受け止めるのみのプレイはストッピングと呼んで区別する。浮き球に対するトラップでは足や腿、脛などに加え、腹や胸、頭等も頻繁に使われる。トラップを上手く行うことでパスやシュート、ドリブルといった次のプレーに素早く移れ、優位に立つことが出来る。

これを聞いたそのサッカー選手は「トラッピングなんて基本中の基本で、誰でもできるだろう?」と不審に思いましたが、ジーコはさらにこう言ったそうです。「日本人選手が行なっているのはトラッピングじゃなくてワンタッチプレーだ。プレイを急ぐばかりにきちんとトラップせずに反応しているから不正確になる」

我々からすると、ジーコをはじめとする世界の超一流サッカー選手は、パスやシュートをする際に来たボールを直接蹴っているように見えるのですが、実は彼らはきちんと受けて、止めて、蹴る方向を判断して、それから蹴っている。このプロセスが魔法のように速いから、来たボールを直接蹴っているように見えている、というわけです。

つまり、ちゃんとした訓練もせずに脊髄反射的な行動をしても、たとえたまにマグレでうまくいくことがあったとしても、たいていはろくな結果には繋がらない。OODAループはちゃんとしたプロセスがあるわけで、orientをすっ飛ばしていいのは正しい訓練を受けた上で、限定されたシチュエーションに対してのみだけです。
ジーコの言葉通り、基本通りのOODAループを身につけた上で、それを魔法のような速度で行えるように何度も何度も練習して磨き上げる。

それが真髄です。

何事も、勉強、訓練。それがほんとに大事、そう思います。
(僕自身も毎日毎日勉強中です)

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