コンテンツマーケティングやWebメディアをテーマに定期開催している小規模勉強会、「Workshop@THE FACTORY」。今回は、2021年6月17日に開催した第42回のレポートをお届けします。講師としてお越しいただいたのは、Firework Japanの瀧澤 優作氏。テーマは「縦型動画を活用した媒体社動画DX & マネタイズ戦略のご紹介 〜Fireworkが提唱する動画マーケティング〜」です。

瀧澤 優作
2017年、当時6人・創立3ヶ月のFireworkにジョイン。グロースマーケターとしてアプリサービスのグロースから日本支社設立を担当。入社4年で社員200名・グローバル5オフィスまで拡大。グローバルのグロースマーケティングマネージャーと日本マーケットの展開を担当。

画像2: 「縦型動画を活用した媒体社動画DX & マネタイズ戦略のご紹介 〜Fireworkが提唱する動画マーケティング〜」Workshop Report Vol.42 2021.6.17

最近SNSでよく見かける縦型ストーリー動画。スワイプして動画を切り替え気軽に視聴できるこの新しいフォーマットは、ユーザーの興味を引きやすいうえに、フルスクリーン再生で没入感がある点が特徴です。TikTokの登場以来、変化の著しいソーシャルメディア業界の中で急成長を遂げています。

今ではInstagramやTwitter、YouTubeなど各プラットフォームにも追加され、既にスマホ上ではスタンダードとしての地位を確立。現在、モバイルアプリ上では動画コンテンツの70%を占めていると言われています。

もはや激戦区といえる縦型ストーリー動画市場ですが、そんななか現在注目株として話題を集めているのが『Firework(ファイヤーワーク) 』です。

Fireworkは、米シリコンバレーに本拠地を置くLoop Now Technologies(ループ・ナウ・テクノロジーズ/CEO:Vincent Yang)が提供する、アメリカ発のウェブストーリーマネジメントプラットフォーム。SNSで流行の縦型ストーリー動画を、あらゆるウェブサイト(オウンドメディア・EC・企業サイト等)に設置することができ、動画の編集・管理、広告配信までをトータルで提供するサービスです。

2021年6月現在、全世界約700のウェブサイト、30以上のアプリ、7つのモバイル通信会社、5つのウェブブラウザにて採用され、月間訪問者数は2.5億人を突破。まさに現在急成長を遂げているプラットフォームなのです。

このFireworkがいよいよ日本市場へ本格参入し、当社リボルバー とパートナーシップを締結。パブリッシングプラットフォーム「dino」のオプションサービスとして、Webメディアにおける新たなユーザー体験と、効果的なマネタイズプランを提案していきます。

そこで今回、Firework Japanの瀧澤 優作氏に講師としてお越しいただき、「縦型動画を活用した媒体社動画DX & マネタイズ戦略のご紹介 〜Fireworkが提唱する動画マーケティング〜」と題し、Firewrokの魅力についてお話していただきました。

なぜいまFireworkが注目を集めているのか? 縦型ストーリー動画を使ったマネタイズ方法とは? これからのWebメディアビジネスを生き抜く鍵になるであろう、最先端の動画プラットフォームに注目です。

Webメディアが抱える問題点とは?

ユーザーの可処分時間がSNSに奪われている

Fireworkの具体的な内容を説明する前に、瀧澤さんは現在Webメディア(媒体社)が抱える問題点を提示しました。

いま多くのWebメディアが抱える問題点

  1. 一日の時間の多くをSNSに費やすユーザーが増え、可処分時間がWebメディアまで回ってこない
  2. SEO頼りの集客から脱却できず、再訪率の高いロイヤルユーザーを獲得できていない
  3. サードパーティCookieの利用制限により広告収益減が予想されているにもかかわらず、それを補う最適な広告フォーマットとメディア構造が確立できていない
  4. SNS上では個人の人気インフルエンサーが強い影響力を持っており、同じ土俵でメディア企業が戦うと膨大な時間とコストを要してしまう

日ごろWebメディア運営で悩みを抱えている方は、これらの問題に頷かずにはいられないのではないでしょうか。これまで費用を投じてきたSNS施策が見合った収益を生んでいるのか、疑問も感じている方も多いことでしょう。

瀧澤さんはこれらの問題の中でも、一日の時間の多くをSNSに費やすユーザーが増え、可処分時間がWebメディアまで回ってこない点を重要視しているそうです。

個人ユーザーが発信するSNSと比較して、Webメディアには信頼性の高い速報記事や専門家によるコラムなど、良質なコンテンツがたくさん揃っています。それにもかかわらず、ユーザーはなぜSNSに流れてしまうのでしょうか。

瀧澤さんはその原因のひとつとして、縦型ストーリー動画の人気拡大を指摘しました。次々と切り替わるストーリー動画を眺めることでSNSの滞在時間が増加。その結果、Webを見る時間が残らないというわけです。

それでは、縦型ストーリー動画はなぜ人気が高いのでしょうか?

縦型ストーリー動画への注目と近年の動き

画像: 縦型ストーリー動画への注目と近年の動き

瀧澤さん曰く、SNSの縦型ストーリー動画の人気が高いのは、「コンテンツのクオリティが優れているからではなく、スマートフォンで使いやすいフォーマットだから」。

横向きに持ち替えることなく、縦向きのままフルスクリーン再生されるストーリー動画。興味がなければスワイプして簡単に切り替えることができるため、ユーザーは時間を忘れて視聴を続けてしまいます。指一本で操作ができるシンプルなUIも、滞在時間が伸びる要因として挙げられるでしょう。

また、「動画というフォーマット自体がユーザーにとってわかりやすく、ずっと見ていても飽きない点が、スマホネイティブ世代を中心にモバイル体験に即している」と、瀧澤さんは補足します。

このようにSNSで人気を集めてきた縦型ストーリー動画ですが、ついに2019〜2020年頃よりSNSの枠を超え、海外の一部のWebメディアで導入が始まりました。これまで写真とテキストが中心だったオンラインでの情報フォーマットが、いよいよ動画メインに移行しつつあると言えるでしょう。

この潮流にいち早く注目した『Firework』は、縦型ストーリー動画をウェブサイト上で簡単に展開できるSaaS型のプラットフォームを開発。トップページや記事の中など、Webメディアのあらゆる箇所に設置できるようになりました。さらに動画広告の配信システムも統合し、広告収益によるマネタイズにも対応。メディア先進国である米国を中心に、採用メディアが続々と増えているそうです。

それでは、Fireworkの具体的な機能やメリットを見ていきましょう。

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