そもそも常時SSLって何?
金融機関のサイトやECサイトなどにアクセスすると、アドレスバーに表示される鍵マーク。いま見ているWebサイトの通信が暗号化されていることを示すものです。この暗号化技術をSSL(Secure Sockets Layer)と呼び、対応したサイトはURLが「https://」で始まります。技術面での詳しい説明は割愛しますが、SSLに対応することにより盗聴やデータの改ざん、なりすましなどのセキュリティリスクを回避可能です。
暗号化処理が速度面で不利に働くこともあり、SSLの導入は、問い合わせフォームやログイン画面など個人情報を扱うページを中心に進みました。しかし最近では技術の向上により速度面のデメリットが無視できるレベルになり、サイト全体を暗号化する「常時SSL」が主流になりつつあります。そしてここ数年、個人情報を扱わないWebメディアでも常時SSL化するサイトが増えてきました。セキュリティ上のリスクが低いにもかかわらず、SSL化するのは何故でしょう?
SEOの観点から、Webメディアにも導入する価値あり
2014年8月、Googleは、検索ランキングのアルゴリズムに暗号化の有無を採用する方針を発表しました。翌2015年12月には、「HTTPS ページが優先的にインデックスに登録されるように」なると発表しています。これは、Web全体の安全性が高まることを期待してのものです。現時点では他の指標と比べると検索順位への影響度は低いようですが、同じ条件であればSSL化されたサイトが有利になることは間違いありません。SEOを重視するのであれば、常時SSL対応は十分検討すべきポイントと言えるでしょう。
dinoで運営しているメディアをSSL対応するには?
dinoでは2017年4月より、常時SSL化のオプションサービスを提供開始しました。初期費用10万円、月額費用1万円(ともに税別)にてメディアのSSL化が実現します。SSL証明書の購入やサイトへの適用などはリボルバーが代行するので、面倒な手続きは不要です。ドメインの契約状況にもよりますが、申し込みから1〜2週間ほどで切替が完了します。
常時SSL導入時の注意点
常時SSLの環境では、すべての内部コードについてSSL対応が必要です。例えばアドネットワークの埋め込みタグなどにhttp://で始まるコードが使われていると、暗号化エラーが発生してしまいます。多くの場合httpsに対応したコードも用意されているので、未対応のタグが使われている場合は発行元に相談するとよいでしょう。
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