コンテンツマーケティングやWebメディアをテーマに定期開催している小規模勉強会「Workshop@THE FACTORY」。今回は、2020年8月20日に開催した第37回のレポートをお届けします。講師としてお越しいただいたのは、株式会社ライスカレーにてInstagramを中心としたマーケティングを実践する辻 馨氏。テーマは『Instagramマーケティング最新潮流2020』です。

ゲスト講師:
株式会社ライスカレー ソーシャルメディアマーケティング事業部長 辻 馨氏

画像: 『Instagramマーケティング最新潮流2020』Workshop Report Vol.37 2020.08.20

辻 馨(つじ かおる)
株式会社ライスカレー ソーシャルメディアマーケティング事業部長兼株式会社SUIRIN HOLDINGS取締役。大手自動車メーカー・外資系外食チェーン・鉄道会社・アパレル・ECなど幅広いToC業界においてInstagramを中心としたSNSコミュニティプロデュースを手がける傍ら、Saas型SNSマーケティングツール『Buffet』プロジェクトも主導している。

Instagramを軸にしたマーケティング事業を展開する株式会社ライスカレー。2016年4月に創業して以来、Instagramアカウントの運用代行からコンサルティング、オウンドメディア制作やその運営など、Webマーケティングソリューションを幅広く展開するベンチャー企業です。

株式会社ライスカレーからは、2018年6月に開催した「Workshop@THE FACTORY Vol.17」にて、同社代表である大久保 遼 氏にご登壇いただいたことがあります。そのときのテーマは『Instagramを活用したファンマーケティング手法』でした。
※同社は、2020年9月1日より社名を「株式会社ライスカレー製作所」から「株式会社ライスカレー」に変更しました。

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あれから2年、変化の早いWeb業界において、Instagramによるマーケティングはどのように変わったのでしょうか?

今回お越しいただいたのは、同社ソーシャルメディアマーケティング事業部にて、InstagramをはじめとするSNSのコミュニティ施策を統括している辻 馨さん。テーマは『Instagramマーケティング最新潮流2020』についてです。

辻さんのプレゼンテーションをご紹介する前に、Instagramマーケティングの核ともなる“UGC”について、改めて解説していきます。

UGCとは何か?

UGCとは、User Generated Contentの略で、提供企業側ではなくユーザーによって生み出されるコンテンツのことです。個人ブログやSNSの投稿、写真や動画、飲食店のレビューなど、消費者側が発信する情報を指します。

まさに“消費者の声”の集合体とも言え、企業から一方的に与えられる広告とは真逆に位置するものです。

UGC活用のメリットは多く、「企業の製品やサービスに対してイメージが湧きやすくなる」、「企業とユーザーの距離が近くなることでより親近感を持ってもらえる」、「それ自体が広告的な役割を果たしてくれるため広告作成のコストが掛からない」などが挙げられます。

画像: 消費者の声の集合体がUGC。この有効活用こそがInstagramマーケティングのカギである

消費者の声の集合体がUGC。この有効活用こそがInstagramマーケティングのカギである

もちろん、ユーザー投稿のクオリティやコンプライアンスは企業側がコントロールする必要がありますが、いかにUGCをうまく使えるかがマーケティングのカギになるといっても過言ではないでしょう。

Instagram 最新潮流2020

では、2020年8月現在、最新のInstagramマーケティングはどのような状況になっているのでしょうか? 辻さんは「これを話すとみなさん驚かれるんですよ」と前置きしつつ、最新潮流を紹介してくださいました。

まずは下の写真を見てください。「これまで」と「最近」の違いが分かるでしょうか?

画像: ※それぞれ別アカウントのため、あくまでもイメージとしてご参照ください。

※それぞれ別アカウントのため、あくまでもイメージとしてご参照ください。

UGCを活用すること自体は変わりませんが、投稿写真(サムネイル)に大きな変化があることが分かると思います。

従来は、一見して「キレイだな」「可愛いな」「ステキだな」と思える写真の投稿がメインでした。それが最近は、複数枚の写真を投稿し、各写真にキャッチコピーを入れるなど、一つひとつの投稿に“情報量を持たせる”傾向になってきたと言います。

画像: 写真にタイトルやキャッチコピーを入れるなどして、まるでちょっとした記事のような投稿になっている

写真にタイトルやキャッチコピーを入れるなどして、まるでちょっとした記事のような投稿になっている

簡単に言えば、Instagramの写真を基にした短い記事を配信するイメージです。

「アカウントを見て『写真がステキだから……』とフォローするユーザーは減ってきています。UGCを使うにしても、しっかりと内容にテーマ性を持たせること。その1投稿だけで『このアカウントをフォローすれば参考になるかも』と思わせることが重要になってきているんです」と辻さん。

企業目線でユーザーに伝えたい内容が入っていること、ユーザー目線で面白味のある情報が詰まっていること、この2点のバランスを取ることがInstagramマーケティングの主流になりつつあります。

すでにこうした動きを積極的に取り入れている企業も多いようです。

飲料メーカーの事例

まずは某飲料メーカーの事例を見てみましょう。この企業では、自社のアルコール飲料をベースに「#乾杯のある暮らし」というハッシュタグを展開し、一般ユーザーからのInstagram投稿を促しています。その集まった膨大な投稿を、「サワーに合わせたいおつまみ」や「お肉料理で楽しむ家呑み」といったテーマと組み合わせて発信しているようです。

実際の投稿を見てみると、各投稿の1枚目は企業側で撮影した写真とし、2枚目以降にUGCを使う構成にしています。これによりアカウントの世界観は統一され、非常にまとまりがよく見えます。

画像: UGCを活用することで、「私の投稿が採用された!」「私のも採用されるかも⁉︎」といった自分ごと化を促すことができる ※写真はイメージです

UGCを活用することで、「私の投稿が採用された!」「私のも採用されるかも⁉︎」といった自分ごと化を促すことができる ※写真はイメージです

アパレルメーカーの事例

某アパレルメーカーも、ハッシュタグを利用し自社製品を活用したユーザーのスナップ写真を集めて投稿しています。

集めたユーザー投稿は「最強パンツスタイル」や「旬コーデ」といったテーマごとに分けて展開。写真の中に商品情報も記載することで、購買につなげているようです。

画像: 一般ユーザーの写真を使用しているため、自分がアイテムを使用した際のイメージがしやすいのが特徴 ※写真はイメージです。

一般ユーザーの写真を使用しているため、自分がアイテムを使用した際のイメージがしやすいのが特徴 ※写真はイメージです。

辻さんは、「これまではビジュアル訴求だったInstagramも、今は情報訴求が軸となりつつあります。大切なのは、投稿をパッと見たときに、どういう内容なのか? 何を伝えたいのか? が視覚的に分かることです」と言います。

画像: アパレルメーカーの事例

辻さんが所属するライスカレーでは、こうした最新潮流を取り入れたアカウント運用はもちろんのこと、Instagramとオウンドメディアの相互活用という、一歩踏み込んだ提案もしているそうです。

次のページでは、実際にライスカレーが関わった企業を例に、オウンドメディアとの連携についてご紹介していきます。

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