ゲスト講師:
カケザンプロジェクト株式会社 代表取締役社長 岡崎 ヨシカズ氏
岡崎ヨシカズ
ITベンチャー、上場企業、事業会社とタイプの異なる企業のマネージャーを経て、2019年にWebコンサルタントとして独立。現在は複数の企業でマーケティング戦略および新規事業開発を担当。
SEO、SNS、LPO、オウンドメディア、UX改善など目的にあった集客手法を組み合わせ、費用対効果の高いマーケティングを推進している。
マーケティング戦略の策定からプロジェクトの実行・改善までフルサポートするカケザンプロジェクト株式会社。広告費の効果的な削減をはじめ、オウンドメディアの立ち上げから改善など、売上と利益に直結するマーケティング支援を実施しています。
今回講師にお越しいただいたのは、同社にて代表取締役社長を務めている岡崎ヨシカズさん。テーマは、『オウンドメディアとSNSとSEOのカケザン ~Webメディアの現在地とこれからの活用方法を模索する~』についてです。
今回のワークショップで得られること
岡崎さんは、大学在学中から約20年以上Web集客に携わっており、これまで中小ベンダー、上場企業、その他さまざまなプロジェクトのマーケティング戦略や新規事業開発を行ってきました。現在では、大小8つのプロジェクトを担当しており、SEOなどのマーケティング施策だけでなく、ビジネスモデルの再構築やマーケ分析、UX設計、Webシステム企画までトータルでサポートをしています。
金融や物流など、さまざまな業界にてプロジェクトに携わってきた岡崎さん。業態やビジネスモデルの違いから得られた視点より、多方面の角度よりお話していただきました。今回のワークショップで得られることは主に4つ。
- 環境の変化に合わせた戦略のヒントが見つかる
- 費用対効果の高い施策の見つけ方が整理される
- ベンチマークとなる他社メディアが見えてくる
- KPI達成に向けた課題が明確になる
今回のワークショップでは、岡崎さんがいくつか質問を出し、参加者の皆さんへ回答を募る型式となっていました。寄せられた回答を下に、ディスカッションも踏まえて講義がスタートします。
オウンドメディアを取り巻く環境の変化
『コンテンツマーケティング』という言葉が世に出てきて約10年。オウンドメディアを取り巻く環境は、急速に変化し続けています。スマホ利用者の増加をはじめ、SNSのトレンドの変化や動画コンテンツ増加が著しい傾向。また、Google検索の変化に伴い検索結果の表示やクリック数にも変化が及んでいることも挙げられます。
ここで岡崎さんから1つ目の質問です。
Q1:普段皆さんがお使いのSNS、3年前とどう変化しましたか?
この質問に対し参加者の皆さんからは、昔と比べてInstagramを利用することが増えたという回答が多く、Facebookに関しては使う頻度が少なくなったとの回答が多数寄せられました。
参加者の皆さんからの声(一部抜粋)
「Facebook使わなくなりました」
「Twitter変わらず、Facebook↓ Instagram↑」
「Instagramが主流かと思います!」
「インスタの仕様の変化」
「短動画(Instagram、Twitter、fleet、tiktok)を利用」
「Facebookのシェア減りました」
「インスタが多いと思います」
続いての2つ目の質問です。
Q2:検索について何か変化はありますか? 検索する際はPCかスマホか、もしくは検索自体しなくなりましたか?
参加者の皆さんによると、スマホでの検索が圧倒的でした。また、SNSで検索をするといった回答もいくつか挙げられました。検索する内容や目的に合わせ、検索エンジンやSNSの使い分けをすることが多いようです。
参加者の皆さんからの声(一部抜粋)
「スマホを利用」
「Google先生に魂売ってます」
「最新情報は完全にTwitter検索ですね」
「ブラベートではほぼPC使わないので、スマホです」
「google discover みています!」
「例えば飲食店をインスタで検索するようになりました」
「旅行・飲食はインスタから情報検索」
「Yahoo!やGoogleのトップページで検索することがなくなりました」
岡崎さんは、通信環境やスマホスペックの向上などから「動画をはじめ、コンテンツが年々リッチになってきています」と述べます。過去に携わってきた案件によると、特にBtoCはスマホでの利用が多いそうです。
また、「年齢層によって使用するSNSも全く異なるため、一括りでオウンドメディアを語りづらくなってきていています。他社の成功事例が必ずしもすべてのビジネスに当てはまる訳ではないので注意が必要です」と、自身の見解を述べます。
実際オウンドメディアのゴールやKPI(Key Performance Indicator=重要業績評価指標)は多様で、さまざまな箇所にコンバージョンポイントが存在します。資料請求や会員の獲得、売り上げに直結するものもあれば、広報的な役割としてオウンドメディア運営をすることもあります。
流行りに乗って手当たり次第に施策を講じるのではなく、オウンドメディア運営の目的やKPIをしっかりと再認識し、実施する施策がビジネスにマッチするかどうか判別することが重要と岡崎さんは述べます。
ここからは、オウンドメディアを4つに分類して考えていきます。