【Revolver Seminar #10】『動画全盛時代のオウンドメディア戦略とは?』(bouncy編集長 津田啓夢氏)アーカイブ配信
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なぜ今、オウンドメディアと動画なのか?
津田氏は、オウンドメディアと動画が注目される背景として、以下の3点を挙げました。
①伝えたいメッセージをダイレクトに届けられる
オウンドメディアの最大の利点は、企業や団体が伝えたいメッセージを、目的に合わせて直接ユーザーに届けられること。リード獲得、認知拡大、採用強化、ファン育成など、様々な目的に応じた情報発信が可能であると説明しました。

②テクノロジー進化が動画活用を後押ししてくれる
メディア構築のハードルが大幅に下がったことも、オウンドメディア普及の大きな要因です。動画についても同様で、SNSでの動画配信やスマートフォンでの撮影・投稿が当たり前になったことで、誰もが手軽に動画を活用できるようになりました。
③SNSと動画の高い親和性で情報が拡散する
動画はSNSと非常に相性が良く、拡散されやすいという特性があります。これにより、既存ユーザーだけでなく、潜在的な顧客層にも情報が届きやすくなると述べました。総務省のデータでも、10代から40代までのネット利用率はほぼ100%で、その8割以上がスマートフォンでSNSを利用していることが示されています。
SNS事業者はユーザーの利用時間増加に注力しており、動画は手軽に利用時間を増やせるコンテンツであるため、SNS側も動画の投稿を後押しする傾向にあります。これにより、動画はより多くの人々の目に触れやすくなると津田氏は解説しました。

現代の動画視聴におけるユーザー行動とトレンド
〜ユーザーの短尺志向と倍速視聴の一般化〜
動画コンテンツが飽和状態にあるなかで、ユーザーの視聴行動には大きな変化が見られると津田氏は述べました。
動画コンテンツが増加したことで、ユーザーは効率的に情報を消費する傾向が強まっています。尺の短い動画が好まれ、倍速視聴機能の利用も一般的になっています。
NetflixやYouTubeだけでなく、TikTokのような動画特化型SNSでも倍速機能が搭載されており、収録型のオンライン授業においても倍速視聴が当たり前になっている状況です。これは、若年層だけでなく、リスキリング系の学習コンテンツを利用するビジネスパーソンにも見られる傾向です。
それはつまり、最初の3~5秒が勝負ということ。
視聴者は、動画を見るかどうかを最初の3秒から5秒で判断すると言われています。これはテキストコンテンツにおいても同様で、冒頭でユーザーの興味を引きつけられるかどうかが、その後の視聴・閲覧に繋がる鍵となります。
オウンドメディアにおける動画活用の鉄則
動画を効果的にオウンドメディアで活用するためには、動画と文章の特性を理解し、使い分けることが重要であると津田氏は述べました。

まずは、動画と文章の特性理解と使い分けをするということです。
- 文章(活字メディア):脳が覚醒している時にインプットしやすく、数字や詳細な情報など、読者が自ら整理しながら情報を蓄積するのに適しています。
- 動画:ぼんやりしている時でもインプットでき、印象や雰囲気、ニュアンスを伝えるのに非常に優れています。プロダクトの質感やデザイン性、サービスの使い勝手、会社の雰囲気、担当者の人柄など、言葉では伝えにくい情報を視覚的に表現するのに効果的です。
情報量という点では動画の方が圧倒的に多いですが、その分、情報過多になり伝わらないリスクもあります。テキストは情報量が少ない分、誤解を生む可能性もありますが、簡潔に伝えられます。それぞれの特性を理解し、補完し合う形で活用することが重要です。
つぎに、SNSの拡散力を活用した認知拡大戦略も重要です。
SNSに動画を投稿することで、その拡散力を最大限に活用できます。動画は動きがあるため、人間の目を引きやすく、認知拡大に繋がりやすいという特徴があります。動画で興味を喚起し、詳細な情報はテキスト記事で提供するといった連携が有効です。

ただし、動画から記事への誘導は、目的を明確にし、工夫して行う必要があります。動画で情報を全て伝えきってしまうと、記事への遷移には繋がりません。動画で「謎」を残し、続きが気になるような構成にすることで、記事への誘導を促すことができます。
しかし、必ずしも記事への誘導が必須というわけではなく、動画単体でユーザーに満足感を与えることも、情報価値を高めるうえで重要であると津田氏は強調しました。
最後に、動画活用の成功を導くためには目的の明確化が必要です。
動画活用においてもっとも重要なのは、「目的を明確にすること」です。何のために動画を作るのか、誰に何を伝えたいのか、そしてそれが伝わったのかを具体的に設定することで、効果的な施策に繋がり、無駄なコストや労力を避けることができると述べられました。
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