FLASH AD(≒モバイルに最適な"6秒"の超短尺動画広告)を売っている当社ですが、6秒という長さ(短さ?)に加えて、もう一つとっても重要な作り方≒フォーマットがあります。それは基本的に音に頼れない、音を使わないこと、です。つまり「音無しの構え」が重要です、というお話をします。

盲目のヒール剣士 机竜之助の必殺技は「音無しの構え」

机竜之助という盲目の剣豪(架空の人物)をご存じでしょうか?まあ、若い人は知らないと思いますが、小説『大菩薩峠』に登場する剣士、しかも辻斬り大好きという完璧なヒールです。
(ルパン三世に登場する石川五右衛門もそうですが、殺人剣の使い手というと、無口でニヒルな剣士像がつきものですが、その元祖といえるのがこの机竜之助さんです)

ところで、机竜之助の得意技を「音無しの構え」といいます。相手が攻撃してくるまでじっと動かずにいて、相手がしびれをきらして斬りかかってくるところをスパッと切り倒してしまうという、まあこれまた完全な受け身の技です。で、刀と刀がぶつかり合うことがないので、音がしない。だから音無しの構え、と呼ばれるわけです。

画像: 角川映画「大菩薩峠 完結篇」 製作年:1961年/製作国:日本/製作:大映 原作:中里介山 カラー/1時間38分/9巻/2681m/スコープサイズ/モノラル www.kadokawa-pictures.jp

角川映画「大菩薩峠 完結篇」
製作年:1961年/製作国:日本/製作:大映
原作:中里介山
カラー/1時間38分/9巻/2681m/スコープサイズ/モノラル

www.kadokawa-pictures.jp

テレビ業界も6秒という超短尺を採用しつつある??

え?一体何の話をしてるのか、ですって?
ああ、すみません。実は動画広告における、それもモバイル(やPC)上での動画広告のスタンダードフォーマットの話をしようとしていたんです。

少し前のポストで、動画広告、特にモバイル上での動画広告は”6秒” で決まり、書きました。(当社ではFLASH ADと呼んでいますが)それは同時に音声なしをデファクトとするとも書きました。つまり、モバイル動画広告は「音無しの構え」というわけです笑。

日経トレンディの記事によると、米国では、テレビCMにおいても従来の15秒あるいは30秒から6秒動画を採用していこうとするトレンドが起きているとのこと。

テレビの「視聴質」を計測するスタートアップ企業 TVISION INSIGHTS(以下TVISION)が行った調査によると、ある番宣CM動画の閲覧時間が3秒未満だと、その後番組を見た人の割合はわずか9%程度。3秒見た人では15%。ところが3秒以上、例えば5秒見ても10秒見てもその割合は15%からあまり上がらなかったそうです。つまり、6秒CMの効果と、15秒や30秒CMの効果はほぼ変わらないということです。

テレビの前にいただけの人や、1秒だけCMをチラ見した人のうち、その後番組を見た人は約9%にとどまったのに対し、3秒見た人では約15%に跳ね上がりました。実はこれ、CMを注視した時間が5秒以上になっても、その後番組を見る率はさほど変わりません。つまり、この番組の宣伝という文脈では、CMは5秒前後で十分という結果です。(TVISION米国法人 劉 延豊(Yan Liu)氏)

となると、テレビ番組(大抵の番組は30分間もしくは1時間)に挟み込めるCMの数を増やせますから、これからはテレビ局側が積極的に6秒動画を広告フォーマットして採用していくだろうという予測が成り立つわけです。
つまり、これからのCMクリエイターは、より短くコンパクトでありながらインパクトをもたらすクリエイティブを身につけないとならないということになります。さあ大変だw

テレビ動画CMは音出し。モバイル動画CMは音無し。

さて、テレビはほぼ確実に音声が流れているので、視聴者のアテンションを奪うためにもっとも重要なキーとなるのは”音”でしょう。だからどうやって視聴者のアテンションを獲得し、どこで訴求すべきメッセージを打ち出していくか、といったクリエイティブの中心となるのは”音”の使い方、どこでどんな”音”を入れていくか、ということになります。

しかし、モバイル(やPC)においては、ほとんどの場合、通常ミュート状態にあり、無音状態です。となると、どんないい”音”(音楽や音声)を仕込んでも、大抵の場合は視聴者には気づかれないわけです。
ですから、モバイル動画広告とテレビ動画広告の尺が同じ6秒に収まったとしても、一方は音無し、一方は音出し、という基本的な作りの差が出てくる。この違いは実に大きな違いです。前者はあくまで目に訴求、後者は耳に訴求しなければならないわけですから。

もちろんモバイル動画広告とテレビ動画広告では、見られるスクリーンの大きさが違うし、そもそも縦型のモバイルと横型のテレビであることから、画角への気配りにも違いが生まれますが、それよりやはり、音無しか音出しか、という作りの違いによって、同じような広告コンテンツであっても全く違う作り方、スキルや工夫が必要になるのは間違いありません。

日本の相撲(以下、相撲)とモンゴル相撲(=ブフ。以下ブフ)は競技としてはかなり似ていますが、相撲は足の裏以外を地面に着けば負けですが、ブフ(正確には、主流であるハルハ・ブフ)ではひじ・ひざ・頭・背中・お尻いずれかが先に地面に着いたら負けとなるそうです。
このちょっとした違いが技の数や種類に違いが出てきます。

ブフ経験者であるモンゴル人に席巻されている感のある大相撲があるので、少し説得力を失うかもですが、ブフで強いからと言って、いきなり相撲でも通用するとは限らない。全くの未経験者よりは有利でしょうが、やはりルールが少し違うと技術の体系が変わってしまうからです。

もっと言えば、レスリングのフリースタイルとグレコローマンスタイルだって、どっちのルールでもチャンピオンになるというのは至難の技。将棋だって時間制限が短いか、長いかによって強さが変わるし、テニスだってクレーコート(土)とグラスコート(芝)では、得意不得意が分かれるわけです。

・・・・話がちょっと脱線しましたw

いずれにしても、今後モバイルを中心としたネット広告にも動画広告がどんどん広まっていきますが、それは6秒の超短尺、そして音無しを基本とする、そんなフォーマットに収斂していきますよ、ということを強調させていただきました。

では、今回はこのあたりで・・・・。また次回。

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